毎年、3月末から4月末にかけて、キリスト教国はイースターを迎えます。

スペイン語でSemana Santa(聖週間)、あるいはPascua。

十字架に架けられて死んだイエス・キリストが3日後に蘇ったことを、「復活祭」として祝います。
キリスト教国では、キリストの「生誕日」を祝うクリスマス以上の、
年間で最も重要な宗教的行事です。

「復活祭」は、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決められているので、
毎年日程が変わります。今年は4月4日でしたが、来年は4月24日です。

セマナ(Semana)=「週」ですので、Semana Santaは、
復活祭の1週間前の日曜日から始まります。

カレンダー上、休日になるのは、スペインの場合、
復活祭をはさんで金曜日から月曜日までです。

キリスト教徒でない僕は、毎年4日間の連休になるので、
「セマナサンタ=連休→さて、どこに行こうか」となります。
これはクリスチャン率95%のスペイン人といえど、同じ思考回路のようで、
連休の国民大移動のため、渋滞何キロだの、交通事故何件だのと
ニュースで取り上げられています。

ところが、今年は、サラゴサにて、セマナサンタ三昧することになってしまいました。

サラゴサ在住のスペイン人友人が、
「セマナサンタにスペインにいるなら、ぜひサラゴサに来い。
うちの街はProcesion(行列)で有名だ。日本にはない文化をお前に見せたい。」
と言いはるもので、断る理由もないので、AVEに乗って行ってきました。

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サラゴサは、マドリッドとバルセロナのちょうど中間に位置する
スペイン第5の都市。

僕がサラゴサに着いたのは、El Viernes Santo(聖金曜日)。
この日は前週の日曜日から続いた「Procesion」も最後を迎える日です。

この宗教行列「Procesion」は、各地区の信者会の会員たちによって、
「最後の晩餐」、「ゲッセマニでの祈り」、「十字架への道」、「磔刑」、「Virgen de Soledad」
などの場面を表現した彫像が屋台車で行進します。

サラゴサのProcesionはセビージャと並び、その規模(参加者2万人)で有名です。

その行列、各地区それぞれに、衣装に違いがあります。
大きな地区になると、2千人規模の行列になります。
みんな太鼓をたたきながら行進します。
この太鼓を、みなでリズムを合わせてたたくわけです。
なので、この期間中は、夜寝れないそうです。
その太く響く音は、キリストの悲しみを表現しているのだそうです。

みんなとんがり帽子です。

青い人たち
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赤い人たち
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黒い人たち
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緑の人たち
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彫像「磔刑のキリスト」
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クライマックスは、これらの彫像がそれぞれの地区が属する教会に入っていくシーンです。
行列を組んでいた信者も、1年間太鼓を練習してきた最後の瞬間。
いやがおうにも気分が盛り上がり、次第に太鼓の音が大きくなります。
老若男女、泣いている人もいます。

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ここのところ、仕事が多忙で、1ヶ月ほど休みがなかったのですが、
歴史も宗教も文化も異なる国の、精神の根っこのところに触れることができて、
少しリフレッシュできました。
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by bonito_seco | 2010-04-12 06:20 | スペイン生活