バルセロナ日本語図書館
2009年 06月 28日
僕「来週金曜日、ちょっと用事があって授業ダメなんです。」
先生「あ、じゃ水曜日はどう?バルセロナに来る用事があるから」
(先生は郊外の町に住んでいて、バルセロナに来るのは遠征らしい)
僕「あ、いいですよ。でもなんの用事ですか?」
先生「日本語図書館に生徒募集のチラシ貼りに行くの。」
僕「え? なんすか、その日本語図書館って?
その、つまり日本の本専門に置いてある図書館ってことですか?」
先生「そうよ、毎週水曜日と土曜日だけ開いてるの。」
僕「ど、どこですか、それ?1年以上住んでて、そんなものがあるなんてまったく知らなかったです。
でも先生、そのチラシのタイトル、
<スペイン語の従業>ではなくて<スペイン語の授業>に書き直したほうがいいですよ。。。」
日本の本、というのは海外では非常に入手しにくいものなのです。
日本食レストランとは違って、まず基本的に日本人以外は買わないものだからです。
ヨーロッパでは、日本人も多く住む大都市でのみ書店があります。
ロンドンでは三越の地下に日本の本屋が。
アムステルダムには、ホテル・オークラの地下に日本の本屋が。
パリにもあります。デュッセルドルフにもあります。
本は単価が低いくせに重量が重いので、本代と同じくらい送料がかかります。
したがって、値段は日本の3倍程度になります。
でも、バルセロナごとき田舎町には日本の本屋さんはありません。
海外一人暮らしで一番恋しいもの。それは日本のソフト、特に活字。
とういうことで、いてもたってもいられず、今日行ってきました。
バルセロナ日本語図書館(Biblioteca Japonesa de Barcelona)
場所はバルセロナのほぼ中心部。
http://www.lazul.com/bjb/
先生が白板に書いてくれた地図を頼りにたどり着いてみると、
特に看板もなく普通のアパートの入口。
ドアフォンに日本語で「バルセロナ日本語図書館」と書かれてあります。
普通にアパートの中。階段を上がって、入口ドアを入ります。
中の様子は、アパートの1室に大きな本棚を並べて作った手作りの読書室、といった感じ。
6畳くらいの部屋が2室。それぞれジャンルごとに分かれて本が並べられてあり、
小説・実用書から漫画、児童書からビデオ、DVDまであります。
奥の10畳程度の大きな部屋には、新聞や雑誌、料理本が置かれてあり、大きなテーブルがあり、
ここは「閲覧室」として使われています。
品揃えは、ブックオフや商店街の古本屋さんの足元にも及びませんが、
それでも、活字に飢えている僕には楽園のようでした。
廃棄本コーナーでは、ブックオフよりも安い、どれも1冊50センチモ。
ということで、僕は2冊借りて、1冊購入しました。
「日本語図書館」があるのは、ヨーロッパでもここだけじゃないだろうか。。。
すべてボランティアによる運営。
蔵書は、みなで持ち寄ったもの。係りの人もボランティア。
バルセロナ長期滞在者には、超おすすめの穴場的スポットです。
by bonito_seco | 2009-06-28 06:25 | バルセロナの話